焼き栗日記

愛情と憎悪とを狂気で接合しています

#2/3 咲き誇れ

現実世界において「結城友奈」はもう生まれない。そもそもの存在がファンタジーですけど、それにしても純粋に正義を執行出来るような人間は、これから先出てこないでしょう。若者のネット利用率97.2%だとかいうデータを見たことが有りますけど、この時代で生きていくためにはどうしても一般通念によって示される価値の基準を確認せねばならず、どうしても"正義を行いたい"という自意識が混じってしまい、"人を助けたい"気持ちはいささか不純になってしまう。「結城友奈」の勇者性は尊いなぁ、と思いました。

 

最終話の展開について、少し考えなおしてみましたけど、そういえばこの作品"魔法少女モノ"じゃん、ということに思い至りました。「魔法少女まどか☆マギカ」という先例があることがある意味不幸で、本来魔法少女モノは"結局最後にはなんやかんやでハッピーエンド"なはずです。説明不足なところは言い逃れできませんけど、それでも正当なものではあったと思います。

 

この「結城友奈は勇者である」というアニメ、オタク達のアニメの見方を浮き彫りにした感じがあります。まず一つ目は、この作品を「魔法少女まどか☆マギカ」と同列に並べて、ガンガン考察しようとする見方。作品に秘められたテーマを読み解こうとする姿勢ですね。作品自体意図的にそのような考察を誘発させる部分がありましたから、自然でしょう。二つ目は、この作品を「結城友奈は勇者である」そのものであるとする見方。つまりこの作品自体の価値を楽しみ、示された通りに素直に受け止めて真摯に鑑賞する姿勢です。私はこちらに含まれそうです。最後に、アニメを楽しむ、といえば聞こえは良いですが、アニメを触媒として交流を主とする見方。実況をして茶々を入れて盛り上げようとする態度。アニメにも種類があって、例えば「生徒会役員共」のような作品だとこういう態度も良いもので、私もそういう派生的なオタクコンテンツを楽しんでいますけど、この作品にはふさわしくない。

私はアニメを視聴した後は、実況スレのまとめを見ることにしています。今回見たサイトはこれ。

【結城友奈は勇者である】第12話 感想 TOKYO MX見てた俺ら、存在すらしてねーから!!【ゆゆゆ】 : あにこ便

このサイトのようにtwitterから意見を集める系のもの、"最悪"としか言いようがありません。先程のものでいう最後の人たちばかりの意見を集めるので、ウケ狙い、というか真摯でないコメントが多く見られます。こういうのが我慢ならない。非常に不愉快。なめてるのか、と激昂しそうになりました。オタクは怖いのです。私はオタクではないですけど。

 

それにしても完全に試聴するタイミングを間違えた。作品を一つ終えた後の虚無感に見事に支配されていて、一日中ゆゆゆのことを考えています。特に日中は気づいたら5時間ほど寝転がりながらずっと考えていました。勉強どころではない。というか、さすがにまずい。もう少し焦燥感を持ちたいな、と思いました。それにしてもホントにBD買いたいなぁ。

 

ちなみに明日も多分学校行きません。無連絡ですけど、朝礼終礼担当の教師がその辺どうでも良い感じの人なので、明日も無連絡かも知れません。