焼き栗日記

愛情と憎悪とを狂気で接合しています

#3/1 卒業式

今日は卒業式がありました。

 

式の次第の説明は省きますが、途中Hが生徒の名前を一人ずつ呼んでいく場面、元気よく名前を呼ぶものだと想像していたのに、思ったよりもしんみりとした声のトーンで、さらにこれでHの声をまともに聞くのも最後だと思うと胸が熱くなってしまい、不覚にも涙が出そうになりました。出なかったけど。名前を呼んでいるうちに調子が出てきたのか、途中からはいつもの元気なHの声に戻って良かったです。

 

退場の際、出口の近くで、中1の時の私の担任が待っていました。少し目を合わせ、会釈してそのまま退場。H以外の教師との別れは質素なものです。しかし、心(アイコンタクト)はある程度通じ合ったんじゃないかなと思っています。

 

教室にて、生徒会誌なる書物が配布されました。それには我らの教師陣からのメッセージが綴られていて、そこでのHの言葉は、普段は多弁なHですが、他の教師と比べても文章が短く、かつタイトルもないといった、異質なものでした。なんとも心憎い演出であることか。6年もの時を共に過ごしたHの、痛切な思いというか、感慨というか、そういった様々な感情が濃縮されていました。こればっかりは、正直に言って、かなり感動しました。ここに来て思うことは、やはり、私はHのことが大好きだった、ということでありました。

 

帰宅する前、最後にHへの感謝の言葉を伝えようと(冷やかしとも言う)Hのクラスに行ってみたところ、Hの前には親御による長蛇の列ができていました。他の教師ではいても1,2人だったことに鑑みても、Hの特異性がよくわかります。人格!人柄!信頼!Hはやはりすごい教師だったのです。そう感じざるを得ない。そんなわけで待ってはいられないので、こっちを見ているのかどうかは知りませんが、手を振って帰宅しました。でも多分明後日あたりまた学校行くんだよな。

 

最後に、今の私には、Hに対する感謝の気持ちでいっぱいです。思えば長い時でしたが、Hがいたからこそ笑っていられたような気もします。是非とも、来年以降私達の学年以外を担当することになっても、その能力を活かしてみんなの顔を明るくしていってもらいたいです。あと、もうこれ以上髪が無くならないように、髪どころか、最近目に見えてやつれてきている身体もいたわって、健康を大事にして欲しいです。

 

H、6年間ありがとうございました!そして、このブログを読んでくださっている皆様も、ありがとうございました。これで僕の高校生活は終わりです。これ以上筆を執る必要もないでしょう。それではまた、いつか縁があった時に。

 

 

 

 

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